君の存在が笑顔になる
♪~♪~♪


モタモタしていて切れてしまったスマホが再び鳴る。

表示を見ると、秋斗からだった。


秋斗からかかってくるなんて珍しい。

緊急な用事?


何だかとても不安になる。


恐る恐る通話ボタンを押す。


「姉ちゃん!」


私が喋る前に秋斗の叫ぶ声が聞こえた。


大きな声にビクッと体が少し跳ねる。


遼がそっと空いてるほうの手を握る。


「秋斗?ど、どうしたの?」


何か悪いことでもあった?


「やっと出た。遅いよ、何回鳴らしたと思ってんだよ?本当にもう…」


何だか呑気な声が聞こえる。


大した用事ではないのかも。


「とにかく急いで病院に行って!俺もこれから行くから」

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