君の存在が笑顔になる
「今は麻酔で寝ていますけど、少ししたら目が覚めますよ」


病室まで寄り添って歩いた。

出て行く看護師さんに頭を下げてから、ベッド横に秋斗と並んで座る。


「せんくん、痛そうだね…」


「うん…、足とか骨折しているのかな?」


見れば見るほど痛々しい姿に涙が滲む。

命に別状はなくてもこんなにケガだらけで大丈夫なんだろうか。


「1ヶ月くらい入院になるらしい」


お父さんが病室に入ってきた。


「結構長いね。あれ?ママは?」


「アメリカに連絡しているよ」


遠くに住む千太郎のお父さんとお母さんも心配しているはず。


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