君の存在が笑顔になる
千太郎がいるから、私はいつも穏やかな日常を過ごせていた。


当たり前のようにそばにいてくれる千太郎に、私は絶大の信頼を持っていて、何も考えないで笑っていることが出来た。


「千太郎が無事で本当に良かったと思って。もし、いなくなったら、困るなと思って…」


「困る?何で?」


困るという言い方は違うかもしれない。


「千太郎がいなかったら、つまらないなと思って…」


つまらないも違う気がする。


「クスッ。桜香の言いたいことはよく分からないな。でも、俺はちゃんと生きているし、これからも桜香のそばにいるよ」


私の意味不明な答えでさえもちゃんと安心させる言葉をくれる。


やっぱり千太郎じゃなくてはダメなんだ。
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