君の存在が笑顔になる
変わるものと変わらないもの
数日後の放課後、私はいつものように病院に行こうとしていた。


「桜香、今日も行くの?もう俺も行ってもいい?今日、塾ないから行きたいんだけど」


遼にどう気持ちを伝えていいか分からなくて、卑怯な私は急いで病院に行くということを口実にして、やらなければいけないことを後回しにしていた。


それに、面会出来るようになったら教えてと言われていたのに、そのことに触れようともしなかった。


ずるいな…。

でも、いつまでも逃げていられない。

ちゃんと向き合わないとならない。


「うん、一緒に行こう」


とりあえず、一緒に千太郎のとこへ行こう。
< 153 / 256 >

この作品をシェア

pagetop