君の存在が笑顔になる
昨日から千太郎は4人部屋に移っていた。
病室に入って、窓側のベッドへ向かうと千太郎のお母さんが顔を出した。
「あら、桜香。いいとこに来たわ。私、下の売店に行ってくるから、千太郎の相手をよろしくね」
千太郎のお母さんは3日前に帰国した。
退院するまでいるらしい。
「桜香~。退屈だよー、助けてくれよー。あ…、片野?」
少し甘えた声を出した千太郎は私の斜め後ろに立っていた遼の姿を見て、固まった。
「よお、楠本。意外に元気そうだな」
遼が私の横に並んだ。
「悪いな、わざわざ来てもらって」
千太郎が微妙な笑顔を見せる。
遼を連れて来ないほうが良かったかな。
「これ、一応お見舞い。退屈しのぎになるかもよ」
病室に入って、窓側のベッドへ向かうと千太郎のお母さんが顔を出した。
「あら、桜香。いいとこに来たわ。私、下の売店に行ってくるから、千太郎の相手をよろしくね」
千太郎のお母さんは3日前に帰国した。
退院するまでいるらしい。
「桜香~。退屈だよー、助けてくれよー。あ…、片野?」
少し甘えた声を出した千太郎は私の斜め後ろに立っていた遼の姿を見て、固まった。
「よお、楠本。意外に元気そうだな」
遼が私の横に並んだ。
「悪いな、わざわざ来てもらって」
千太郎が微妙な笑顔を見せる。
遼を連れて来ないほうが良かったかな。
「これ、一応お見舞い。退屈しのぎになるかもよ」