君の存在が笑顔になる
それから…

別れることが出来なかった私と遼の関係は他の人から見たら、何も変わらない。


遼は今までと変わらない笑顔を私向けて、何事もなかったように話しかけてくる。


私はぎこちない笑顔でたどたどしく答える。


それでも

他の人から見たら、きっといつもと変わらないカップルに見えるだろう。


でも、私の遼への気持ちは確実に冷めていた。ただ遼が怖い…そんな気持ちしかなかった。


私は学校帰りに千太郎の病院に行くのが日課となっていて、その事に文句を言われなかったので、安心していた。


千太郎の退院が3日後に決まった日、千太郎のお母さんはアメリカに帰って行った。
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