君の存在が笑顔になる
入院中の千太郎は見送りに行けないので、私とお母さんが空港まで行って見送った。


「退院までいれなくてごめんね。ものすごく迷惑かけちゃうんだけど、千太郎をよろしくお願いします」


千太郎のお母さんは私たちに頭を下げた。


「嫌だ、千尋ったら。そんなこと気にしなくていいのよ。頭上げてよ。千太郎はうちの子供を変わらないんだから。ねえ、桜香?」


「うん。千太郎はもううちの家族だよ」


千太郎のお母さんは安心したようで、「ありがとう」と言って、アメリカへと飛んだ。


そして、3日後に千太郎が退院して、家に帰ってきた。


私が帰宅すると既にいた。


「千太郎!おかえり!」


玄関にあった靴を見て、リビングへ急いだ。
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