君の存在が笑顔になる
隠す気持ち
退院した翌日、千太郎は学校に行く予定にしていた。


「大丈夫?今日は休んで明日から行ったら?」


久しぶりに私の隣りで朝ご飯を食べる千太郎を心配する。


「何で、早く学校に行きたくワクワクしているのに休ませようとするの?」


千太郎は登校する気漫々だ。


「ワクワク?そんなに学校行きたかったの?」


「当たり前。病院は退屈だったからな」


千太郎はワクワクしているからか、早々と食べ終わって、支度もサッサと済ませた。


「桜香、行くぞ」


「えー、ちょっと待ってよ!」



今朝は確実に千太郎に振り回されている。
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