君の存在が笑顔になる
靴を履いて、玄関に座って待つ千太郎の横に私も座って靴を履く。


「千太郎、荷物持とうか?」


「大丈夫だよ。背負っているんだから」


いつもはスクールバッグを持っていたけど、松葉杖を使うのに手を空けないと危険だから、リュックを背負って登校することに決めたのだ。


歩くのも今までより遅くなるからと一本早い電車で行く。


だから、いつもより40分早く家を出た。


「へー。思ったよりも早く歩けるんだね」


「一応病院で練習したからね。でも、外はでこぼこしているとこもあるから、ちょっと不安なんだけどね」


不安?
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