君の存在が笑顔になる
「うん、この前学校の先生が話してたよ。シカトもいじめなんだって。おうちゃん、大丈夫?」


みんなが私と話そうとしないのはいじめなの?

何で?


「せんくん、どうして桜香…、シカトなんてされるの?桜香、何も悪いことしてないよ」


「んー、どうしてなのか僕には分からないけど」


近くにいない千太郎が分かるはずがない。

こんな時、千太郎が近くにいてくれたら…。


「グズッ…、せんくんに会いたいよー」


「おうちゃん…、僕も会いたいよ。でも、遠いね…。おうちゃん、泣かないで」


「もう学校なんか楽しくない。行きたくない…」


ずっと我慢していた本音が出た。
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