君の存在が笑顔になる
遼は不機嫌な顔をしたけど、無理に繋ごうとしなかった。

私と遼が並んで歩く2メートル後ろから千太郎がついて来る。


無言で歩く遼とついて来る千太郎が気になって、デート気分には到底なれない。


電車に乗って、今話題の大きなショッピングモールに着いた。


「何か買うの?」


「とりあえず何か食べよう」


遼が選んだ洋食屋さんに入る。

私はオムライス、遼は煮込みハンバーグを頼んだ。


千太郎は私たちの斜め横の席に座っていた。


遼からは千太郎の姿は見えないけど、私からはよく見えて、ときどき目が合うからどんな反応をしていいのか困っていた。
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