君の存在が笑顔になる
コツン…


千太郎がおでこを私のおでこに付けた。


「桜香にかわいいなんて、言われるのムカつく…」


軽く拗ねる千太郎はやっぱりかわいい。


「クスッ。だって、本当にかわいいもの。今もかわいいよ?」


「桜香のほうがずっとかわいいからな。最高にかわいい」


おでこ付けたままで話すから、息がかかる。

この距離はやっぱり恥ずかしい。


「離さないよ」


おでこを離したら、今度は両手で頬を押さえられた。


「な、何よ?何する気?」


千太郎の表情がかわいいから、かっこいいに変わった。真剣な眼差しで見つめられる。


「何って、キスでもしようかなー」


「その言い方、何か軽いよー」
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