君の存在が笑顔になる
「うん、幸せだな」


何度も何度もキスを繰り返した。

最初は短かったキスが段々長くなる。


ずっと近くで千太郎の鼓動を感じていたい。

これから起こる全てのことを千太郎と一緒に過ごして、笑ったり、泣いたり、怒ったりしたい。



「ねえ、あたしたちのことって、お父さんたちに話したほうがいいのかな?」


「そんなこと話したら、俺がおじさんに殴られるかも」


「えー、そんなことしないよ。お父さん、千太郎のこと気に入っているもの」


私よりも千太郎の言うことのほうを信用していると思う。

生まれた時から知っている千太郎だから、殴るどころか大喜びして頬ずりするかもしれない。



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