君の存在が笑顔になる
千太郎の顔がまた近づく。


なぜか焦ってしまった私は思わず後ろに下がる。


「逃げるなよ」


腕を引っ張られて、千太郎の胸の中に収まる。

聞こえてくる心臓の音が早い。私の心臓も早く動いている。


千太郎のそばは落ち着くだけでなくて、ドキドキもする。


不思議な感覚だけど、とても愛しい存在。


聞こえてくる音が少しずつゆっくりになっていく。


「ずっと大事にする…」


「うん」


今までも大事にされていた。

でも、それは幼なじみとして。これからはきっと彼女として大事にしてくれる。


そんな思いがとても嬉しい。
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