君の存在が笑顔になる
「ほら、したから、いい加減に起きて。ご飯食べる時間なくなっちゃうよ」


「ん、目が覚めたよ。これからもチューで起こしてね」


ベッドから降りた千太郎は私よりも先に部屋を出る。


「えー、毎日はしないよー」


2人で笑い合いながら、ダイニングテーブルに座る。


「2人とも早く食べて」


「うん。急ごう!」


時間を確認するといつもよりも10分遅れている。


起きない千太郎のせいだ。


私は急いで食べて、洗面所に行く。


「桜香、早いなー」


女の子は支度に時間がかかるものだ。

千太郎みたいにゆっくりと味わっている暇はない。
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