君の存在が笑顔になる
クマのクリッとした丸い目が千太郎に似ていた。

クマはポッコリ体型なので、細い千太郎とは全然似ていないけど、目がよく似ている。


「うん、かわいい目が似てるね。千太郎に会いたくなっちゃったの?それで泣いてるの?」


「うん…、せんくんに会いたい…」


「夏休みにでも、遊びに来てもらおうか?千太郎のお母さんに聞いてみるわ」


夏休みか…。夏休みまで長いから寂しくなった。



翌日、私はとても嬉しいことがあった。


学校から帰ってすぐに千太郎に電話をかけた。


「せんくん、聞いて!お友達が出来たの!」


「本当に?」


「せんくんのおかげだよ!ありがとう!」
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