君の存在が笑顔になる
「クスッ、いいよ。行きなよ。急いでいるんじゃないなかったの?」


「あ!すいません」


再び頭を下げて、再び職員室へ急いだ。

少し気になって、振り返ったら、心配そうに見ている千太郎と目が合った。


さっきの先輩は千太郎の横を普通に通って行った。


「千太郎、お待たせ」


教室前の廊下で待つ千太郎のもとに急いだ。

急いでばかりだ。


「そんなに急がなくても大丈夫だよ。帰るとこは一緒なんだから」


息を切らせる私の頭を撫でてくれる。


「さっき、高津先輩と何話してたの?」


「高津先輩?千太郎、あの先輩のこと知ってるの?」


「知ってるも何も生徒会長だろ?話したことはないけど」
< 204 / 256 >

この作品をシェア

pagetop