君の存在が笑顔になる
さっきの人、生徒会長だったんだ。


「だから、見たことあるような気がしたんだ」


「ん?何言われたの?」


私は高津先輩との会話を話した。

短い会話だったけど、気になるとこがいくつかあった。


「何であたしのことを知っていたんだろう?」


「んー、桜香がかわいいから3年の間で噂になっているとか?」


「そんなはずないよー。でも、噂って…」


私の噂なんて、付き合っている男がいるのに、他の男に乗り換えた軽い女という噂しかない。


乗り換えたとか酷い言われ方だけど、遼と別れてすぐに千太郎と付き合っているのは事実だから、悪く噂されても仕方ないと我慢していた。
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