君の存在が笑顔になる
「そういえば、最近姉ちゃんの彼氏見ないね?」


「言われてみればそうよね。昨日も今日も千太郎と帰ってきてるわね」


避けていた事実に秋斗が触れて、お母さんも不思議そうに私を見る。


「ん?何だ?彼氏とケンカでもしているのか?」


お父さんまでこの話題に興味を示して、私に視線が集中する。


千太郎だけが何も言わない。


「あ、あのね…」


助けを求めるように千太郎を見る。

優しい顔で頷く。


うん、千太郎がいるから大丈夫。


「遼とはね、別れたの」


「えー、何で?良い感じだったじゃん」


秋斗が理由を聞く。

お父さんもお母さんも理由が知りたそうな顔をしている。














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