君の存在が笑顔になる
高津先輩は亜美先輩以外の先輩たちを教室へ戻るように指示した。

撮った写真も削除させた。


誰も高津先輩に刃向かうことはしない。

生徒会長が持つ権限は強いと思った。


「俺も戻るよ。あとはお前たちで話し合ったらいい」


視聴覚室に残されたのは、亜美先輩、遼、千太郎、私の4人。


千太郎がブラウスのボタンをとめてくれた。


「亜美さん、何で桜香にこんなことをしたんですか?」


「遼と付き合っているくせに違う男と付き合うような女だよ?遼がかわいそうで…」


「俺がかわいそう?俺は好きな子と付き合えて嬉しかったよ。事情があって別れたけど、桜香と付き合っていた時は本当に楽しかったから後悔してない」
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