君の存在が笑顔になる
「せんくんがくれたクマちゃんのおかげだよ。せんくん、ありがとう!」


引っ越して初めて出来たお友だちのことを私はたくさん話した。


「おうちゃんが元気になって、良かった!」


千太郎は自分のことのように喜んでくれた。


私の話をちゃんと聞いてくれる優しい千太郎に私は甘えてしまうことが多い。


それからも嫌なことや悲しいことがあったら、慰めてくれて、楽しいことや嬉しいことがあったら、一緒に喜んでくれた。


千太郎の話もたくさん聞いた。千太郎の話に出てくる子たちは私も知っている子たちばかりでとても楽しかった。


そうして離れてしまっていても、顔が見えなくても繋がっていられることを感じた。
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