君の存在が笑顔になる
「桜香が先輩たちに連れて行かれて、戻ってこないって、片野が俺のとこに来たんだよ。もう授業が始まる時間だから、おかしいだろうと探した。片野が嫌な予感がするって、高津先輩に連絡してくれて、先輩も一緒に探してくれた」


遼と高津先輩は前から知り合いだったのかもしれない。


「高津先輩から視聴覚室にいるっていう連絡が片野に来て、片野が俺に連絡をくれたんだよ」


遼と高津先輩がどんな関係かは分からないけど、亜美先輩も一緒に関係しているように思えた。


「しかし…、マジで焦ったよ。桜香に何かあったんじゃないかって。ほんと無事で良かった」


千太郎が後ろから抱きしめる。回された手をギュッと掴んだ。




< 220 / 256 >

この作品をシェア

pagetop