君の存在が笑顔になる
「グズッ…、見つけてもらって良かった。身動き出来ないように押さえられて。グズッ、裸にされるとこで…何されるか分からなくて…、怖かった。本当にありがとう」


「うん、怖かったよな。もっと早くに行けなくてごめんな」


高津先輩が来てくれるまで本当に怖かった。


「高津先輩…」


「ああ、高津先輩には本当に感謝だな。あの人が見つけてくれなかったら…と思うと怖いよ。良かった」



その日の夜、私は千太郎の部屋にいた。ほんの少しの時間でさえも1人になりたくなかった。

千太郎のそばは安心出来たから、なかなかそこから動けない。


「桜香、もう寝る時間だよ。部屋に戻って寝ないと朝、起きれないよ」










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