君の存在が笑顔になる
私は千太郎にもたれて漫画を読んでいた。


「千太郎…」


「ん?何?」


「一緒に寝ちゃだめかなぁ?」


「えっ?い、一緒に?ここで?」


千太郎の声が上ずる。


「うん…、1人でいるのが怖くて…1人になりたくないの。1人じゃ寝れない」


「んー」


千太郎は天井を見上げて、何かを考えているようだ。


「だめ?」


「だめじゃないけど、俺も一応男の子だしね。いろいろと困ることがあるし…」


「クスッ、千太郎が男の子だということは分かっているよ」


千太郎はまだ困った顔をしている。諦めて部屋に戻ろうかな。

困らせたくないし。


「やっぱり、戻って寝るね。おやすみ…」

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