君の存在が笑顔になる
「キスしてもいい?」


「うん、あたしもしたい」


千太郎のしたいことは私もしたい。


触れるだけの軽いキスを何度も笑いながら繰り返す。

感触が気持ち良くて、だんだん眠くなってきた。


「桜香、眠い?目が開かなくなってきてるよ」


「うん…眠い」


「おやすみ」


私は千太郎の背中に腕を回して、顔を肩においた。


心臓から少し離れている位置にいるのに心臓の音が聞こえてくる。


「クスッ、千太郎ってば、ドキドキしてる」


「当たり前だって。こんな状態でドキドキしないわけない。でも、何もしないから安心して…桜香は今日、疲れただろ?」


今日の出来事を思い出すと震えてしまいそうになる。


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