君の存在が笑顔になる
笑顔のある未来へ
月日は流れて…


3月の成田空港。

卒業シーズンということもあり、混雑している。


「気をつけて行ってきてね」


「千太郎、桜香を頼んだよ」


私と千太郎は春休みの2週間を千太郎の両親がいるニューヨークで過ごすことになっていた。

お父さんとお母さんと秋斗が見送ってくれる。


「うん、行ってきます」


「大丈夫!桜香の手は絶対に離さないから」


今も手を繋いでいる私たち。


「あたし、小さい子供じゃないから迷子にならないよー」


「姉ちゃん、見た目が幼いから危ないよー」


「えー、ひどーい」


「「アハハ-!」」


私たちはいつでも自然に笑える場所にいる。
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