君の存在が笑顔になる
「そうよ。だって、2人は付き合っているんだから問題なんてないでしょ?」


私のお母さんが話したから、私たちのことは知っている。

親公認の仲だからといってもちょっと恥ずかしいし、気まずいものだ。


「俺は別にいいけど、桜香はどう?同じ部屋でいい?」


「うん。いいよ」


それでもずっと一緒にいられることは嬉しかった。


「それと、ここの部屋はね、一つ一つの部屋の防音がちゃんとしているから、夜も安心してね」


夜もって…

私は思わず赤くなって、千太郎を見た。

千太郎も同じように赤くなっていた。


まだ私たちは体を交えていない。

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