君の存在が笑顔になる
あの時は、本当にみんなが命縮まる思いをした。

でも、こうして16歳の誕生日を迎えられた。


いろんな奇跡があって、16歳の今を一緒に過ごすことが出来ている。


「あ!」


「ん?どうした?」


「千太郎、ごめーん。あたし、プレゼント用意してない…」


アメリカに行くことに浮かれてて、プレゼントの存在を忘れてた。

ひどい彼女だ。


「アハハー!何だそんなこと?プレゼントなんていらないよ。桜香が今、ここにいてくれるだけで充分だよ」


「でもー。何か欲しい物ない?明日一緒に買い物行こうよ。それとも日本に帰ってからがいいかな…。あー、どうしよう!せっかくの誕生日なのに」

< 234 / 256 >

この作品をシェア

pagetop