君の存在が笑顔になる
広島から福岡まで車で約4時間。お父さんの運転する車で私たちは千太郎の住む街に行った。


「せんくーん!」


千太郎は家の前で待っていた。私は車から降りて、真っ先に抱きついた。


「ウワッ!おうちゃん…危ないよ」


「せんくん!会いたかったよー」


会うのは一年半振りだった。


「桜香は千太郎が本当に大好きなんだな」


お父さんが苦笑いする。


「おうちゃん、遊ぼうよ!」


「うん!遊ぼう!」


「あきも入れてー。一緒にあそぶー」


弟の秋斗も交えて、千太郎の部屋で遊んだ。
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