君の存在が笑顔になる
泣かれてしまったけど、亜美のことは幹也さんに任せた。


「俺に任されても亜美は俺を選ばないよ。まあ、長期戦で頑張ってみるけどね」


幹也さんは一途に亜美を想っていた。俺はお似合いの2人だし、付き合えばいいのにと思った。


任されても…と言いながらも、幹也さんは俺が傷付けた亜美を癒やしてくれていた。

亜美には幹也さんが入るから、きっと大丈夫だと思った。


そう信じていたけど、それは大きな勘違いだった。


俺と桜香が別れたことはなぜか学校中の噂になった。


桜香は別れた後、すぐに幼なじみと付き合い出したから、もっと噂になり、悪いイメージを持たれていた。


そんな噂は当然、亜美の耳にも入った。


「遼、大丈夫?」


亜美は俺を心配してくれた。





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