君の存在が笑顔になる
「千太郎、桜香、ご飯にするよー」


千太郎のお父さんに呼ばれて、戻った。


ダイニングテーブルにホットプレートが置かれていた。


「あ!お好み焼きだー」


広島に引っ越してから、我が家は広島風お好み焼きが大好きになって、家でもよく作っていた。


焼くのはいつもお父さんで、今日もお父さんが張り切っていた。


「わあ、中に焼きそばが入るの?」


初めて食べる千太郎は興味津々でじっくりと見ていた。

私も焼いている段階が好きなので、千太郎の隣りで一緒に見る。


お父さんが手際良く焼いていく。

美味しそうな香りが漂ってくる。


グー


千太郎がお腹を押さえる。


「お腹鳴っちゃった」
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