君の存在が笑顔になる
「せんくん、一緒にこれやろうよ」


千太郎と秋斗は2人でゲームを始めた。

私はそれを後ろから見ているだけ。


千太郎に会いたかったし、遊びたかったけど、何をしていいか分からない。


普段ゲームもほとんどしないから、2人の中にも入れない。


楽しそうだな…ぼーっと見ているだけ。


お母さんたちはバーベキューの買い出しに行ってしまった。
ついて行けば良かったかな。


「ふあー」


大きな欠伸が出る。


「桜香、眠いなら寝ていてもいいよ。俺のベッドで寝る?」


私の欠伸に気付いた千太郎が振り向く。

「そうしようかな」


退屈だから寝るかな。
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