君の存在が笑顔になる
「ちょっと!何するの?勝手なことしないで。やめてよ」


私はバッグを抱きかかえる。


「俺が新しいの買ってやるよ」


ボソッと入江くんが呟く。


「えっ?」


「もっとかわいいの買ってやるから」


私は入江くんの言っている意味が分からなくて、キョトンとする。


「だから…、速水のことが好きなんだよ。付き合って?」


ガヤガヤしている昼休みの教室でいきなり告白された。

幸い私だけに聞こえる小さい声で言ったから、クラスメートは誰も気付いていない。

突然のことにポカンと口を開けてしまった。


「放課後に返事ちょうだい」


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