君の存在が笑顔になる
「千太郎、今日からよろしくな。遠慮しないで何でも言えよ」


「そうよ、千太郎。食べたい物があったら何でも言ってね」


お父さんとお母さんが千太郎に優しく話す。


「はい、よろしくお願いします。桜香と秋斗もよろしく」


相変わらず私の好きなかわいい顔で笑う千太郎にときめく。

これから同じ家で暮らすなんて、私の心臓は持つだろうか。


「うん、よろしく。同じ高校に行けるなんて思いもしなかったよねー。楽しみだね!」


私たちは偶然にも同じ高校を受験して、揃ってめでたく合格した。
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