君の存在が笑顔になる
「いいもなにもここは今、千太郎の家でもあるし、遠慮することないよ。あたしも千太郎の彼女に会いたいな。かわいい人なんだよね?紹介してね」


「ああ…」


そう言って、大きなため息をつく。

そのため息は何?

本当は私に会わせたくない?



そして、迎えた2日後。


「こんにちはー、はじめまして。お邪魔します!」


千太郎の彼女の由奈さんが来た。

何だか身構えてしまう。


「こんにちはー、いらっしゃい。どうぞ、どうぞ、あがって」


娘の気持ちを知らないお母さんが明るく出迎える。

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