君の存在が笑顔になる
千太郎は夜にお父さんと一緒に帰ってきた。

駅で偶然会ったらしい。


でも、時刻はもう10時近かった。いくらもうすぐ高校生になる男の子だからって、遅いと思う。


私がこんな時間に帰ったら間違いなく怒られる。


「千太郎、今度からはもう少し早くに帰って来いよ」


「はい」


軽く注意されるだけなんて、ずるい。


「由奈ちゃんは帰ったの?」


お母さんがお父さんのご飯を並べながら聞く。


「あー、今日はこっちにある親戚の家に泊まるから、そこまで送ってきた」


「じゃあ、明日も会うの?」


こっちにいるなら、明日もデートなのかな?


「いや、明日は従姉とディズニーランドに行くんだって」

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