君の存在が笑顔になる
「えっ?従姉と?千太郎とじゃなくて?」


行くなら彼氏とだと思う。


「俺とは夏休みにでも行こうと約束したよ」


夏休みの約束があるんだ…羨ましい。


私は隣りに座る千太郎をチラッと見て、俯いた。


「桜香、今日ごめんな。嫌な思いしたよな?由奈が言ったことは気にしなくていいよ。今までと変わらなくていいから」


千太郎は俯いている私の頭を撫でる。


「もう!小さい子じゃないんだから、撫で撫でなんてしないでよ」


頭に置かれた手を掴んで下ろす。


「クスッ。だって、桜香が不貞腐れてるから。桜香って、本当にかわいい。同い年に見えないんだよなー」


「もう!からかわないでよ」
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