君の存在が笑顔になる
「お誕生日、おめでとう!」


「千太郎、おめでとう!」


「わっ!ケーキ、上手そう!ありがとう」


お母さんと私で作ったケーキはイチゴをいっぱいのせた。


「初めて千太郎を見た時のことを思い出すわー」


お母さんがしみじみ言う。


「あの時は桜香よりも小さかったのに、本当に大きくなっちゃってねー。男の子の成長はすごいわー」


お母さんはまだしみじみしている。


「まだ伸びてるの?」


「ん?多分ね」


「いいなー。あたしはもう止まっちゃった。ずるいなー」


口を尖らせた。


「姉ちゃん、俺もまだ伸びてるよ」


「秋斗まであたしを見下ろすの?いやだー!」


喚く私をみんなが笑う。
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