君の存在が笑顔になる
コンコン


「はい」


「桜香だけど、いい?」


「いいよ」


千太郎の部屋に入る。


テーブルの上には英語のテキストと辞書があった。


「勉強中だった?ごめんね」


「ううん、大丈夫だよ。どうしたの?」


私は千太郎の向かいに座る。


「あのね…」


「うん」


「今日ね、片野くんに告られた。どうしたらいいと思う?」


いつも悩みは千太郎に相談。私はいつも千太郎に頼ってしまう。


「そうか、片野はとうとう告ったんだ」


「うん、授業中に言われてビックリした」


「授業中に?大胆だなー」
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