君の存在が笑顔になる
「少し考えてみる…」


♪~♪~♪


その時、千太郎のスマホが鳴る。


「ごめん。ちょっと出るね」


通話ボタンを押した。


「由奈?今?ああ、大丈夫だよ」


由奈さんからだ。


千太郎は片手で謝るポーズをする。


私は頷いて、そっと自分の部屋に戻った。


千太郎には由奈さんがいる。

どんなに好きでも報われない。


片野くんのこと…嫌いではない。話すのは楽しい。

千太郎が由奈さんを好きになったように、私も片野くんを好きになれるかもしれない。


返事を決めた。
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