君の存在が笑顔になる
翌日、私は片野くんと学校帰りにファーストフードに来ていた。


「今日、体育で走ったから、腹減ったー」


片野くんはハンバーガーにかぶりつく。

私はポテトを食べる。


「速水に誘われるなんて、ビックリしたよ」


口をもぐもぐさせながら、嬉しそうに笑う。


「うん、昨日の返事をしようと思って」


「もう?ちょっと待って!」


食べていたハンバーガーを全部飲み込んで、コーラを飲む。


「心の準備が出来てない」


胸を押さえる仕草がおかしい。


「クスッ。そんなに焦らなくてもいいよ」
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