君の存在が笑顔になる
「一応、この2つで悩んでいるのだけど」


私は千太郎を部屋に連れてきて、ベッドに置いた服を見せる。


「へー。ちょっと合わせてみせてよ」


「うん」


服を手に取って、合わせる。


「どうかな?」


「うん。いいと思うよ。こっちのも合わせて」


もう1つも合わせる。


「ねえ、どっちがいいと思う」


「俺の好みはこっちかな」


「千太郎の好みなんて聞いてないよー」


千太郎の好みだと言われて、少し顔が熱くなった。


「だってさー、こっちのほうが桜香っぽいから似合っているし」


好みだという服を指差す。


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