君の存在が笑顔になる
「え?」


千太郎は私のベッドに座る。

私はその前に座って、膝に置かれた千太郎の手に自分の手を重ねた。


「何があったの?」


1年以上は付き合っていたはず。別れた原因は何?


「んー、振られた?」


「どうして?」


「遠距離は無理だったって、いうことだろうなー」


千太郎は切ない顔で天井を見ながらベッドに寝転んだ。


私は立ち上がって、その横に座る。


「遠距離って?そんなに会えない距離でもないと思うけど?」


「会おうと思えば会えるかもしれないけど、会いたい時にすぐ会える距離じゃないんだよ。だから、由奈に男が出来た」


「えっ?そんな・・・」



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