君の存在が笑顔になる
時刻は1時を過ぎたところだったので、お腹の空いている私たちは同じランチセットを頼んだ。


「これからどうしようか?桜香、行きたいとこある?」


「んー、雑貨屋さんに行ってもいい?」


「いいよ。じゃあさ、その後で本屋に付き合ってもらってもいい?」


「うん、もちろん」


お腹を膨らませて、カフェを出た私たちはまず私のお気に入りの雑貨屋に行く。


「これ、かわいい!」


「へー、こういうの好きなんだ」


「うん。買ってくるね」


買ったのは、フォトフレーム。メタリックの縁に星形で青色のガラスが埋め込まれている。


「それに何を入れて飾るの?」


「えっとね、入学式の写真」


「へー。その写真、今度見せてね」


「ん…、うん」
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