強く…強く…
教室に向かう間もかなりの注目を浴びた……




『舞ちゃん!』

教室に入った瞬間、萌たちが駆け寄ってくる

もうみんな知ってんだね…



『あたし恋文なんて書いてないからね!』

一応先に宣言した

てか恋文とか今時書く人いるのか?


『それは分かってるよ!舞ちゃん好きな人いないし、相手茅ヶ崎くんだもん……』


茅ヶ崎……く…ん…?

『はぁ!?あたし茅ヶ崎くんに恋文渡したってことになってんの?』

みんな何も言わずにただ頷いた


この噂を美香が聞いたら何て言うだろう……?

そう思った瞬間後ろのドアが開き、美香と目があった


すると美香は

『舞ちゃん茅ヶ崎くん好きだったの!?』

と泣きそうな顔をして叫んだ


その言葉にあたしは今日一番のため息を吐いた
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