強く…強く…
家庭訪問で担任に、

『仲が良いのは、美里だったよな?』

って言われた時、美里が仲の良い子に、あたしの名前を言ってくれたんだって、そう思った。けど、それはただの勘違いだったんだ…

あたしが話しかけると、美里はかなり迷惑そうな顔をして、すぐに仲の良い松川さんの所へ行ってしまう

あたしは美里に嫌われたと想い、その日ずっと取っておいた美里との手紙を、全てゴミ箱に捨てた。最後に読んだ手紙には、【中学に行っても友達でいようね】って書いてあった…

その文にあたしは唇をかみしめた。仲良かったことが…この手紙の内容全てが…嘘のように感じた。そして、もう美里には話しかけないと誓った

この時のあたしは、美里のホントの気持ちなんて、全く知らなかったんだ
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