強く…強く…


『んー予定では10日かな』


3月……10日…

『ほっホントですか!?』

もう半分諦めてたけど、卒業式に出れるじゃん!!

そーいえば担任お見舞いにこないなぁ~酷くない?

卒業式のこと聞かなきゃじゃん

『お母さん中学校に電話して担任呼んでくれない?』

身の回りの整理をしていたお母さんに言うと


『何言ってるの!?あんな学校のことはもう忘れなさい。あんたは殺されかけたのよ』

はっ………!?


殺されかけた?あたしが?


まさか………

『お母さんあたしが梅本に落とされたと思ってるの!?あれは事故だよ!』



落ちる寸前

あたしはちゃんと覚えてる

手を差し出してあたしの名前を叫ぶ梅本の姿を……
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