強く…強く…


他のみんなも少しずつざわめき出す


いつの間にか廊下から覗き込む奴らもいた



『みんなに言いたいことがあったんだよね。あたし、梅本に突き落とされたんじゃないから!勝手に勘違いしてんじゃねぇーよ!!』


もっと冷静にいようと思ったけど、こいつらの顔を見たら怒りがこみ上げてきた

自分さえよければ、他人のことはどうでもいい

友達をいじめて楽しむ

それを見て見ぬ振りをする


ホントにこのクラスの奴らは終わってる


だって誰一人梅本に謝罪しないんだもん

みんなつまらなそうに、あたしたちから離れ、たわいもない会話を始めた
< 171 / 177 >

この作品をシェア

pagetop