強く…強く…
それは、いつもと何も変わらない朝に起きた

上履きに手を伸ばすと、萌の上履きがないのに気づく

萌は風邪を引いて、3日くらい休んでいた


今日は来てるんだ


そう思い教室に行くが、萌の姿はない。側にいた優花に、聞いてみた

『今日萌見た?』

『ううん…来てないよ』

『えっ…でも上履き…』

なかったよって言おうとしたとき、ふいに梅本さんと目があってしまった。その顔は…何かを期待してるかのように笑っていた…

もしかして…


あたしは鞄も降ろさず、げた箱に向かった
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