強く…強く…
『優花さっすがやねぇ~』

『舞こそ凄い当ててたぢゃん』

そう言ってあたしと優花は笑いながらハイタッチを交わした

このまま優勝狙えるかもね



そう思い上機嫌で教室に戻ろうとすると

『たかがドッジボールにあんなにむきになってばっかみたぁ~い』


後ろを振り返らなくてもそれを言っているのが梅本だと分かる

てかあんただって本気でやってたじゃん!?

あたしはわざと梅本に聞こえるように呟いた

『自分が活躍できなかったからってひがんでんぢゃねぇよ』

その声はしっかり梅本に聞こえたらしく後ろは静かになった

図星ですか…(笑)




げた箱に着くと2足の上靴が床に落ちていた…それは何人もの人に蹴飛ばされたようで砂がたくさんついていて汚かった

『なん…で…?』





それは…杏のものだった…
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